特に予定が無かったり、山や遠出をしない日にはランニングと散歩を兼ねて色んな街に行ってみる「ラン散歩」を楽しんでるのですが、今回は梅雨の晴れ間に時間が空いたので、豪徳寺に行ってきました。
ランニングと一緒になると、大きなカメラはちょっと邪魔になるので相棒はRX100M6で。
スマホでもいいんですがやっぱりコンデジでもカメラがあるほうが楽しいので、走るのには邪魔になりますが持っていってます。ただ走った後に汗だくで撮ると手元がブレブレでピンボケを量産するのが難点です。
さて、「豪徳寺」は聞いたことがあったものの、訪れるのは今回が初めてです。
お寺の説明を読むとなかなかに面白く、江戸時代、彦根藩を治めていた井伊直孝が寺の門前で手招きする猫を見つけ、その猫に導かれて寺の中に入り、落雷を避けることができたと言われています。そのおかげで、荒れ果てていた寺は直孝によって修繕され、後に井伊家の菩提寺となったそう。
まさに福を招いてくれた猫ですね。そんなことから招き猫発祥の地と言われているようです。
実際、敷地内には驚くほどの数の招き猫が鎮座していて、その光景は予想をはるかに超えていました。こんなにたくさんの招き猫がいるとは!
寛永10年(1633年)に、世田谷が彦根藩の所領地となり、文明12年(1480年)に建立されていた「弘徳院」を、
彦根藩主井伊家は江戸菩提寺と定めました。その後、万治2年(1659年)2代藩主井伊直孝の法号
「久昌院殿豪徳天英大居士」に因み、豪徳寺と改称され、大名家墓所に相応しい伽藍を整え現在に至ります。江戸時代の大名墓所の形態をよく保存し、周辺では最大規模の国指定史跡となっています。豪德寺では、福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、お祀りする招福殿が建てられました。招福殿には、家内安全、商売繁盛、開運招福を願うたくさんの参詣者が訪れています。堂内には招福観音菩薩立像が安置されています。
公豪徳寺公式サイト
東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
山門の額に書かれている「碧雲関」の文字は全く読めませんでしたが、調べてみると、「外界と境内を隔てるために建てられた門」を意味するようです。
境内はとても清潔感があり、気持ちの良い空間です。
山門をくぐると、なんとも立派な黒々した狛犬さまが。
立派な仏殿。正面の額には「弎世佛」と書かれていて、どういう意味だろうと調べたら、どうやら「現在・過去・未来」の三世を意味する仏(釈迦如来、弥勒菩薩、阿弥陀如来)が安置されているそうで、それを表しているみたいです。なるほど。
これまた立派な本堂。やっぱりなんかピンボケしてる….。走った後に疲れて写真を撮るとよくわからないタイミングでシャッターを切りがちですな。なんとか対策しないと帰ってきて「あーボケてる…」みたいなことになるのでちょっと困りますね。
こんなところにもミニ招き猫が! 隠しミッキーみたいにいろんなところに猫がいます。もっと探せばよかったなと。
招福猫児(まねきねこ)として祀っている招福殿の入り口にも当然に猫。
堂の横に入ると隙間もないほどずらりと並ぶ招き猫たちがいます。めちゃくちゃいる!
まさに招き猫尽くしです。しかしこれだけの数が揃うと圧巻ですね。
多い! 招き猫が有名なので、住宅街にある寺院ですが外国からの観光客もとても多いですね。6割ぐらいは外国人なんじゃないでしょうか。これだけ招き猫があるとやっぱり映えるので皆さん招き猫と一緒に写真を撮っています。
ちなみに豪徳寺の招き猫はちょっと特徴があって、小判を持っておらず右手をあげているだけです。
というのも、豪徳寺の招き猫は人を招いて「縁」をもたらしてくれますが、福そのものを与えてくれるわけでは無いという考えだそうでして、要するに大切な「縁」を生かせるかどうかは、その人の行い次第だと。というわけで招いてくれる右手だけあげてるんですね。深い…安易に福を貰えると考えていたのですがそういうことではないそうです。そりゃそうですね。
その場では気が付かなかったのですが、写真を見返すと確かにみなさん右手を上げてるだけですね。
福そのものを与えてくれるわけでは無いとはいえ、これだけ縁をもたらしてくれたらそれだけでありがたやです。
三重塔もあります。高さ22.5メートルもありかなり立派です。
ちゃんと写ってないのですが、十二支の彫刻が施されています。ただしここでは猫も干支に仲間入りしており、しかも一番目立つ形でおります。さすが猫寺ですね。
絵馬にもしっかりと招き猫が描かれてます。
予備知識もなく立ち寄ったのですが、招き猫を存分に堪能できるまさに猫寺でした。境内も広くて非常にきれいなので散歩するだけでも気持ちがいいですね。秋は紅葉が楽しめそうです。