4月の下旬、初めて購入したトレランシューズ「ALTRA(アルトラ) / オリンパス5」の試し履きをするために、高尾山にいってきました。
久しぶりの高尾山です。やや曇り気味ですがその分ちょっと涼しく歩けるかなという感じです。
軽量なシューズに合わせて、ザックも「サロモンXA15 WP」軽量タイプで、食料と水、防寒着、ヘッドランプなどの最低限の荷物だけ入れて、ファストパッキング仕様です。
ショルダーハーネスの一部は伸縮性のあるメッシュ素材になっているので、ここにコンデジを無理くり入れます。
荷物はなるべく少なくしたいので、カメラも僕のソニー「RX100M6」のみ。コンデジですが広角24mmから望遠200mmまであり撮影範囲も広いです。
やや無理があるけど他によい方法が見当たらないし、ショルダーポーチもうまく付くものが見つからないので暫定的にこれでいきます。
写真を撮り忘れましたが、奥さんは「パーゴワークス-PaaGo works ラッシュ12」を使用しています。容量は私のものより小さいですが、生地がよく伸びるため、実際の容量はもう少し多そうです。
先に「オリンパス5」の感想を言うと、新しいトレッキングのスタイルを楽しめそうな予感がありました。
ただ軽ければよいわけでもないのは事実。特に足元は普段履いているトレッキングシューズに比べて、 「オリンパス5」はローカットでくるぶしへの保護がなく、ビブラムソールのメガグリップなのでグリップ力はありますが、ソールの硬さはそれほどではないため、すぐに足裏が疲れる私たちにとっては、痛みが出ないかという不安がありました。
ただ、今回はコースも短く、最悪山頂からケーブルカーとリフトひょいっとエスケープできるので、まあ靴が合わなくてもなんとでもなるだろうという安心感があるので、余裕があれば歩くだけではなくて走ってみても面白いなと考えてました。
このへんのカジュアルさが都会のオアシス「高尾山」のよさですね。
結果としては、むしろ前から履いていたかのような自然なホールドもあり、心配していた安定性や足の痛みにも杞憂でした。
ゼロドロップのソールはしっかりと地面を捉えてくれて、着地時のグラつきもなく、ビブラムソールは想像以上のグリップがあり、重量が軽いことで足さばきにも余裕ができたこととで、下山時の疲労もこれで履いていたトレッキングシューズよりもいくぶん軽減されてように思えます。
特につま先にかけて広がりがあることで、指がしっかり広がったまま歩けることの快適さは驚きました。
初めて履いたシューズということで、慎重に歩いていたこともあるんでしょうけど、そのあたりを差し引いたとしても、ちょっとこの靴で色々な場所を歩いてみたいなと思わせる快適さです。
今回のコースはこんな感じです。
- エリア:高尾山(東京都)
- 山行時間:2:51(休憩含む)
- 総距離:7.2 km
- 難易度:
高尾山・清滝駅 → 稲荷山 → 硯岩 → 稲荷山コース高尾林道分岐 → 高尾山 → みやま橋 → 神変山 → 霞台園地 → 高尾山駅 → リフト山上駅 → 金比羅台園地 → 高尾山・清滝駅
稲荷山コースから登り、高尾山山頂からは4号路を下り、途中で1号路へ向かいます。
いつものケーブルカー・リフトのりばスタート
なぜかここに来ると、このアングルで写真を撮ってしまいます。癖のようなもので、仕方ありません。
今回おろしたての初アルトラ。防水仕様のものも欲しくなってきました。ソールの踵あたりに出っ張りがあって、根っこに引っかりそうなのががちょっと気になる。結局は気にならんずに歩けたところを見ると特に問題もはないのだろうけど、これ何の意味があるのだろうか。
稲荷山コース
清滝駅の左側から登山口に入ります。考えてみると、「稲荷山コース」は初めてですね。1号路やケーブルカーを利用する人も多いので、この辺りはやや人口密度が低くなりますね。
山頂まではおよそ50分程度です。
基本的に歩きやすいので、スニーカーでもたぶん問題ないです。個人的には1号路(表参道)のほうが整備されすぎており、地面が硬くてんどいと思う。オリンパス5のグリップや足さばきを試しながら登ります。
天気はやや曇り気味で微妙な感じのまま…。
少し日が差し込んだりして、久しぶりに山を歩くと気持ちが良いですね。荷物も軽く、足も軽い。クッション性も良く、快適に歩くことができます。ただ唯一の失敗は、長袖で登ってきたため、結構な汗。
途中にある休憩台で給水。
ソールのグリップ力とクッション感はかなり気持ち良いです。登る前は心配していた足のブレも全く問題ありませんね。歩くことに重点を置いていますが、走ってもあまり重たさを感じません。
同じアルトラの「ローンピーク」も悩みましたが、基本的には歩くことが多いため、ソールの厚みと頑丈さがある「オリンパス5」を選んで正解だったようです。もし脚力があり、より軽快に駆け抜けたいのであれば、「ローンピーク」の方が魅力的かもしれません。
早く歩くだけであればスマホだけでも十分ですが、途中で写真を撮る楽しみもあるので、コンデジがあると便利です。
高尾山の山頂に到着
1時間かからずに山頂に到着です。結局天候は曇ったままなのが残念。水彩画みたいになった。
人も多く山頂標識全体を撮ると知らない人の記念写真にしかならないので、無理やり上部だけ望遠で撮影。
とりあえず持参したおにぎりを食べて下山です。
4号路(吊橋コース)から下山
4号路も初めてです。滑りやすい山道との案内がありますのでスニーカーなどの方はちょっと注意が必要かもですね。
少し余裕も出てきたので、空いてるゾーンでは軽く入ってみましたが、下りの滑りやすい場面でもグリップがしっかり効いているため、不安なところはありませんでした。つま先も余裕があるので痛みもなくて歩きやすい。
途中の吊橋が微妙な揺れで気持ち悪い。個人的にはこの時期のワサワサした青葉が好きです。
ビールを楽しむ
サクサクと早歩きで比較的早いペース下山できました。このあと1号路に合流するのですが、ここで高尾山ビアマウントの隣にある小綺麗な売店で生ビールが売ってる。ということは、展望台の横椅子で飲めるでないか。
今日はこんなこともあろうと電車で来ているので、迷うことなくビールを注文して展望台で飲みました。山を登って下りの途中でビールを飲むことは、ささやかながら最高のご褒美ではないだろうか。
居酒屋でもやってくれなさそうなキンキンに冷えたグラスにビール。
それはさておき、こんなところにおしゃれな店があったかな? と思ったのですが、昔あった「香住」というお店が「高尾山スミカ」としてリニューアルされているようです。店内も開放感のあるカフェ風で、現代的な雰囲気です。
長らく「香住(かすみ)」の名で親しまれてきた余韻を引き継ぎ、天狗を含む幾千の生き物が棲む処(=すみか)と名付けられた「高尾山スミカ」。
高尾登山電鉄公式サイト
2018年春、リニューアルオープンしました。
ビールを飲みながら展望台から街を見下ろすのもなかなかよいですね。暑くもなく寒くもない。体はやんわり疲れていて風が気持ち良い。
1号路を下る
ビールを堪能したので、1合路を下ります。途中余裕があるところは少しだけランニングをしました。アスファルトの下りではちょっとつま先に負荷がかるかなというぐらいですが、トゥーゾーン全体に十分な余裕があるので爪が当たることはありません。
アルトラの靴ははつま先が広がってる形状なので、下りが特に楽ですね。
浄心門前に到着しました。「霊気満山」自然豊かな霊山として崇められた山ですね。
ここから1号路で下ります。表参道は舗装されていて歩きやすいのですが、そこそこ急な舗装路がずっと続くと単調なリズムになるからなのか意外と疲れますね。空いているところは小走りでサクッと下りてきました。
「背負う荷物が軽いほど、もっと速く、もっと長く、もっと楽に歩ける」
こんな低山を歩くだけでも、「ウルトラライト(UL)・パッキング」という考え方が定着したもの理解できます。
僕らのような体力のない、ゆるハイカーにとっても足元と荷物が軽いのは本当に身軽になります。これがもっと長いロングトレイルや縦走、テント泊になればもっと恩恵があるんでしょう。
「ALTRA(アルトラ) / オリンパス5」の試し履きが目的の山行でしたが、ローカットのトレランシューズでのハイキングが思いのほか快適で楽しかったので、この夏は「オリンパス5」を相棒にして色々と歩いてみようと思います。