筑波山といえば関東平野が一望できて、ケーブルカーやロープウェイでも簡単アクセスできるお手軽山として有名です。
10月、11月と週末の天候に裏切られたり、予定が合わなかったりで全く山にいけてなかったので久々の山歩きを計画したのですが、あまりハードはのはなぁ…ということで無理せず登れてまあまあ登り甲斐がありそうな筑波山にいってみようと。
ケーブルやロープウエイは使わず御幸ヶ原コースから登り、男体山を拝んでから女体山に向かって時計回りで筑波山神社に戻ってくる白雲橋コースです。ゆっくりと休憩を入れて5時間半程度の予定です。
難易度的にはそれほどでもないので、もうちょっとさくさく歩けるかと思ったけれど、急な登りや岩場もあるので想像よりは疲れました。日ごろ歩きなれている人であればハイキング気分でいけますね。
落ち葉や木の根も多く、岩場にも滑りやすい箇所はそこそこあるので、ガッツリ登山靴とまではいわないですが、ツルツルのスニーカーなどのグリップのない靴で登るのはおすすめしません。ロープウェイを使わないのであれば登りも90分ほど歩くので汗だくは必至です。ノリでジーンズなどでいくのはやめたほうがよいと思います。
今回のコースはこんな感じ。
- エリア:筑波山(茨城県) 山行時間:5時半間(休憩1時間30分含む)
- 総距離:6.3 km
- 難易度:
筑波山神社→御幸ヶ原→筑波男体山→御幸ヶ原→筑波山山頂→弁慶茶屋跡→白雲橋登山口→筑波山神社
行きはロープウェイに沿った登山道を歩く「御幸ヶ原コース」から男体山を目指して、帰りは筑波山山頂を拝んで奇石・怪石を巡る「白雲橋コース」で帰る時計周りコースです。
筑波山神社にお参りして出発
筑波山神社周辺には4つの市営駐車場がありますが僕らは登山道に最も近い第3駐車場に。駐車台数も多く広さも十分、トイレもあるので使い勝手がよいです。
駐車場から歩いて数分で筑波山神社の入り口に到着。紅葉シーズンももう終盤になってきているので休日とはいえそれほど人も多くはありません。
お参りしながら写真をとったりのんびりしながら登山道へ向います。ややダラダラとしすぎました。
ロープウェイの上り階段脇の鳥居から登山道に入ります。この山は基本的に聖域なので手を合わせて入ります。
完全に紅葉は終わってるかなと思ったのですが、まだまだ麓はきれいに色づいているところもあり気持ちがよいです。深呼吸してパワー充填。
登山道は関東ふれあいの道に指定されており整備もされていて歩いていて気持ちいいのです。ただ景色的な抜けが随所にあるわけではないので、ずっと同じような登りが淡々と続くので地味に疲れてきます。
ちゃんと整備はされているので、危険なところはありませんが、ずっと上りなので暑すぎて頭がビチャビチャです。フリースだとさすがに暑いのでベースレイヤーのみになります。たまに急登と岩場が出てきたりするのでグリップがあるような靴があったほうが歩きやすいですね。
低山なのでいろんな人がいます。ポロシャツにジーンズ、リュックもなしの街コーデで汗だくになって登ってきたご夫婦がいましたが、さすがに辛そう。足元がスニーカーなのはなんとかいいとして、速乾性のない素材だと確実に汗冷えコースなんじゃないかな。
なんだかんだ一心不乱に歩いてるとほぼコースタイムぴったりの90分で御幸ヶ原に到着。12月とはいえ体はホカホカです。むしろ暑いぐらいです。
最後のほうは偽ピークもない木道なのでありがたい。低山であっても偽ピークにはいつまでたっても寛大になれない。いつか偽ピークでも笑顔で乗り越えらるよように成長したいです。
ちょっと曇ってきているのが不安でしたがとりあえず御幸ヶ原でひと休憩ですです。
嫌な予感は100%的中でまさかの霧。麓のほうは晴れていたのでギリギリいけるかなと思ったのですがダメでした。まあこういう日もあるので仕方ないですね。日も入らずめちゃくちゃ寒しい何も見えない。本気で寒いのでハードシェルを羽織ります。
停滞すると12月らしいキリッとした冷たい風が吹き付けてくるので、さっきまであんなに暑かったのに体の芯がガンガン冷えてきます。薄着で寒がってる人たちもいますが、最悪ロープウェイでサクッと下りれるのでエスケープしやすい山ならではですね。さっきのポロシャツ夫婦は大丈夫だろうか。
われわれもあまりに寒いので茶屋で昼ごはんを食べようかと思いましたが、せっかくカップ麺とカレーメシを持ってきたのでサクッとベンチで食べます。ちなみにバナーなどの火器類は一部の使用可能ゾーンを覗いて禁止です。
ワンチャンスあるかしらと粘ってみましたが、たまに日が差すもほぼ下界は見えず……。じっとしてても仕方がないので諦めて男体山を目指します。
男体山山頂へはケーブルカーで登ってきたの人たちと混ざりあって登ります。登山道から以外の方々もいるのでヒールの人がいたりとなかなかのカオスです。ここから男体山へこ登り自体はほんのちょっとですがヒールはきついんじゃないかな。
ザ・濃霧でなにも見えません。
周りを見渡しても完全に濃霧に包まれていてサイレントヒル状態なので、お参りをして早々に下ります。ここまで濃霧に囲まれるとそれはそれで貴重なきもしてきました。
いちど御幸ヶ原にもどってから女体山頂に向います。
途中でガマ石があります。数ある怪岩の中でも相当なパワースポットだそうで、ガマの口の中に石を投げ入れることができたら願いが叶うとのこと。
とはいえガマガエルの口には先人たちが投げ込んだ石が溜まっていて乗せるものも難しそう。
さっそく試しましたが惜しくも乗せるはできませんでした。乗せるどころかすでにすっぽりと収まっていた人様の石を弾き飛ばして数人分の願いごとバラバラと道連れに落としてしまうというなんとも申し訳ないことをしました。すみません。
石を口の中に乗せられないよりも後味が悪いです。
気を取り直して山頂へ。おそらく天候は男体山と変わらないだろうと思ってましたが、案の定濃霧は一向に回復せずにあたり一面真っ白です。
日本百名山の筑波山山頂への登頂です。なんも見えないけど。
寒いやら何も見えないやらであまりゆっくりできないので、お参りして早々に下山します。お参りばかりしてる気がしますがが、お参りするところが多いので小銭はいっぱい持っていったほうがよいですね。
筑波山神社まで2.1km。あっというまかなと思いきやここからが結構しんどい。
天候のせいもありますが石が滑ってめちゃめちゃ歩きにくい。落ち葉もすべるので慎重におります。白雲橋コースはとにかく石が大きく途中には怪石・奇石と呼ばれるパワースポットがじゃんじゃんあるので、景色が見えないぶんパワーを浴びてると信じて下ります。
巨石と奇石がどんどんでてくるので、急な下り坂ながらも飽きずに楽しめます。岩場も多くなかなかのアスレチック感もあります。
挟まってるだけっぽくて落ちてきそうでやや怖い。
つつじが丘コースと白雲橋コースの分岐点をすぎると、大岩は無くなってきて大木の根っこだらけの道に変わります。ここからは結構歩きやすいですね。あとは下るだけ。
登山道を下り切ると鳥居が現れます。
筑波山神社まで少し歩いてゴールですお疲れ山
日暮れ前の筑波山神社も光が差し込んでなかなかいいですね。奥さんが御朱印をいただきにいきたいということだったので、ちょっとだけ境内を散歩しました。
駐車場に戻ってきてから山頂あたりを見上げるとなんと晴れているではないですか…
今回は山頂からは完全に濃霧で何も見えなかっのは残念ですがまあ仕方ないですね。次回リベンジしたい。
天気さえよければかなり気持ち良いゆる登山ができそう
天気さえよければ関東平野を一望できる気持ちよい山です。
ところどころ岩場や急登もありますが、全体的に道は整備されていて道迷いの心配もないので初心者でも非常に登りやすい山だと思います。
紅葉ど真ん中のシーズンだと人だらけになると思いますが、あえて時期をずらしてのんびり山歩きをするのも楽しいと思います。
ちなみにほとんど持ち物が無いにもかかわらず、の「ZEROGRAM LOST CREEK UL 50」を背負っていったのですが、いくらUL仕様でペラペラで軽いとはいえ流石にフォルムがでかすぎました。
奥さんは「山と道MINI」でしたがちょうどサイズ的にはこれぐらいが使い勝手よさそうです。ちょっとした低山ハイクと夏の小屋泊・テン泊ようにもうちょっと小さいザックがほしい。
【時期】
12月中旬
【撮影機材】
メインカメラ:SONY α7III
レンズ:SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SE55F18Z
サブカメラ:SONY RX100M6
【衣類・装備】
ザック:ZEROGRAM LOST CREEK UL 50
靴:ZGトレックGTX(スカルパ)
レインウエア:スーパークライムジャケット(ノース・フェイス )
ベースレイヤー: Phase AR Zip Neck LS(Arc’teryx)
ミッドレイヤー:R2ジャケット(パタゴニア)
パンツ:アルパインライトパンツパンツ(ノース・フェイス)
ソックス:WIC.トレッキングソックス(モンベル)
【食事関係・その他】
カップ麺用のお湯:山専用ステンレスボトル500ml(サーモス)カップ麺用