登山ではYAMAPなどの地図アプリがとても便利です。私も普段の登山では、地図アプリを中心に使っています。日帰りの低山など、行程が比較的シンプルな山では、紙の地図を持たずにYAMAPで対応することもあります。
一方で、前穂高岳で道に迷った経験がある前穂高岳や、奥穂高岳のような山に登るときや、歩く距離が長く下山まで時間がかかる山行では、紙の地図も持っていくようにしています。登山中に何度も開いて確認するというより、スマートフォンが使えなくなったときに備える予備です。
奥穂高岳、初めての山小屋泊で暴風に撤退した話
初めて山小屋を使ったのが奥穂高岳でした。白出のコルに建つ穂高岳山荘に泊まり、翌朝山頂を目指したのですが、あまりの暴風で途中で引き返すことになりました。山頂まであと少しという距離だったのに、風に体を持っていかれそうになって、これ以上は危険だと判断しました。
このとき痛感したのは、天候が急変する稜線では、地図アプリだけに頼っていていいのか、という不安です。実際にスマートフォンが使えなくなる場面はありませんでしたが、強風の中で画面を操作するのは正直かなり大変で、紙の地図とコンパスがあれば、もっと落ち着いて判断できたかもしれないと今も思います。
紙地図を持っていくけれど、山ではほとんど開かない
正直に言うと、紙の地図を持っていっても、登山中に開くことはほとんどありません。現在地やルートを確認するときは、画面を拡大したり現在地を表示したりできるYAMAPのほうが手軽だからです。
紙の地図は、ザックに入れておくだけになっています。地図を用意するのも、少し面倒に感じます。それでも、歩く距離が長い山や、いくつもの山が連なる山域に行くときは、万が一に備えて持っていこうと思います。
「持っている」と「使い方が分かる」は別のことです。紙の地図を持つだけで、道に迷ったときにすぐ対応できるわけではありません。地図を見て現在地や分岐を確認する読み方も、少しずつ身につけていく必要があると感じています。
八ヶ岳で感じた、スマートフォンの電池への不安
八ヶ岳に登ったとき、YAMAPの地図を開きながら歩いていると、スマートフォンの充電がどんどん減っていく印象がありました。冬季登山では寒さもあるため、電池残量が気になります。モバイルバッテリーは持っていきますが、スマートフォンが使えなくなった場合に備えて、紙の地図もザックに入れています。
YAMAPのヘルプでも、スマートフォンの電池切れに備えてモバイルバッテリーを携行し、万が一の故障に備えて紙の地図とコンパスも持つよう案内されています。YAMAP「アプリ利用上の注意点」
これは私の実感とも重なります。ただし、私はコンパスを持っていません。スマートフォンで事足りると思ってきたからです。紙地図を携行していても、コンパスを使った読図ができる状態ではないことは、自分の課題だと思っています。
面倒でも、長い山行では紙地図を用意する
紙地図を毎回きちんと使えているわけではありません。普段はYAMAPに頼り、紙地図は予備として持っているのが今の私の登山スタイルです。それでも、長い行程や山々が連なるルートでは、スマートフォン以外の備えがあるほうが安心だと感じています。
登山経験者やYouTubeの発信でも、紙地図を携行するだけでなく、見方を勉強しておくことが大切だと聞きます。今の私は、紙地図を持っていくだけで、十分に使いこなせているとは言えません。これからは登山前にルート全体や分岐を地図で確認し、実際の登山中にもYAMAPと照らし合わせるところから始めたいです。
紙地図が面倒に感じる人や、普段は地図アプリで登っている人もいると思います。私もその一人です。まずは長い山行や初めての山域で紙地図を用意し、出発前にルートを確認する。そこから地図の見方を覚えていくのが、今の自分にできる一歩だと考えています。

