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「竜ヶ岳」で登山情報を調べると、鈴鹿の竜ヶ岳と、山梨・本栖湖の竜ヶ岳が両方出てきて、どっちの話なのか分からなくなることがありませんか。
私はたまたま、この2つの竜ヶ岳の両方に登っています。浜松からはどちらも日帰りで行ける山です。先に結論を書くと、眺めなら山梨、歩いて楽しいのは鈴鹿。どちらもおすすめできる山ですが、性格はまったく違いました。
2つの竜ヶ岳は、どこにある?
- 鈴鹿の竜ヶ岳: 三重県と滋賀県の県境にある、標高約1,100mの山です。鈴鹿セブンマウンテンのひとつで、笹原の広がる、なだらかな山頂が特徴です
- 山梨の竜ヶ岳: 富士五湖のひとつ、本栖湖の南側にある標高1,485mの山です。山頂から富士山を正面に望める展望の山として知られています
名前は同じでも、場所は直線距離で約190kmも離れています。登山の計画を立てるときは、地図アプリで場所をよく確認してください。
山梨の竜ヶ岳:富士山は「登るより見るもの」
山梨の竜ヶ岳に登ったのは、年明けすぐの新年登山でした。麓には雪が積もっていたのに、登ってみると山頂には雪がなく、ちょっと拍子抜けしたのを覚えています。

そして山頂から見る富士山が、とにかく絶景でした。目の前にどーんとそびえていて、大迫力です。私は富士山にも日帰りで登っていますが(富士山日帰り登山の記事)、正直この景色を見て、「富士山は登るより見るものだな」と思ってしまいました。苦労して登った山頂より、こっちのほうが富士山らしい富士山に見えるんですよね。
ちなみに山梨の竜ヶ岳は、12月下旬から1月上旬ごろにかけて、富士山の山頂から日が昇る「ダイヤモンド富士」が見られる山としても知られています。年末年始に登る人が多いのは、そのためです。私も朝7時ごろには登っていたのですが、ダイヤモンド富士には間に合いませんでした。狙うなら、もっと早起きが必要です。40代の朝は、思っているほど早く動けません。
冬は、私が登った日のように、登山口付近に雪が残っていることがあります。雪の状態によっては、チェーンスパイクがあると安心です。
鈴鹿の竜ヶ岳:季節ごとに表情が変わる、歩いて楽しい山
鈴鹿の竜ヶ岳には、12月と6月に登っています。同じ山なのに、季節でまったく別の山のようでした。
12月の竜ヶ岳は、私の雪山デビューの山です。雪が膝までズボッと埋まる場面が何度もあり、稜線に出ると雪の照り返しと暴風にさらされました。チェーンスパイク・ゲイター・サングラスの大切さを教えてくれたのも、この日の竜ヶ岳です。

6月の竜ヶ岳は、ヒルが出ると聞いて、事前にヒル対策のスプレーを準備して登りました。結果的に一度も噛まれずに済みましたが、季節によって必要な装備ががらりと変わる山だと実感しました。そしてこの日は、ちょうどシロヤシオを見ることができました。笹原のあちこちに白い花がモコモコと固まって咲いていて、その姿がとても印象的でした。
鈴鹿の竜ヶ岳を人にすすめるなら、私は5月をすすめます。見どころは、そのシロヤシオです。白い花のモコモコした固まりが、草原の羊の群れのように見えることから、「竜の羊」とも呼ばれています。見頃は年によって前後しますが、例年5月中旬から下旬ごろと言われます。私が見た6月はヒルの季節にも入っていたので、花を一番の目的にするなら、見頃の5月が狙い目です。
結局、どっちがおすすめ?
どちらもおすすめです。ただ、楽しみ方がはっきり分かれます。
- 富士山の絶景を見たいなら、山梨の竜ヶ岳。 特に空気が澄む冬がおすすめです
- 歩くこと自体を楽しみたいなら、鈴鹿の竜ヶ岳。 笹原の稜線と季節の変化が楽しく、花の5月が一番の狙い目です
同じ名前の山に両方登ってみると、山の個性の違いがよく分かります。「竜ヶ岳」を調べていてたどり着いた方は、自分がどちらの竜ヶ岳を見ているのか確認したうえで、ぜひ両方に登ってみてください。浜松から行けるほかの山は、浜松から行ける山まとめで紹介しています。
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