登山の持ち物リストを検索すると、「必須」「あると便利」「あれもこれも」と、情報がたっぷり出てきます。ただ、あれを全部そろえて背負うと、ザックがいくつあっても足りません。
この記事では、月1回ペースで登っている私が、日帰り登山で実際にザックに入れているものをまとめました。ザックはカリマーのクリーブ30です。「これが正解」という完璧なリストではなく、40代のおじさんが試行錯誤した結果の、いまの中身だと思ってください。
日帰りで毎回持っていくもの
まずは、山の種類や季節に関係なく入れているものです。
- 水:エバニューのウォーターキャリー1.5Lと、ペットボトル500mlを2本。合計2.5Lが、往復6時間以上の山での基本です(詳しくは登山の水分補給の記事に)
- 行動食:甘い系としょっぱい系を組み合わせて、毎回少しずつ変えています(行動食の選び方はこちら)
- ヘッドライト:日帰りでも、使う予定がなくても必ず入れます(理由はこちら)
- 救急セット:ロキソニンも一緒に入れています。山で足をひねったり、膝が痛くなったりしたときの備えです。薬は体質や持病、飲み合わせによって合う合わないがあるので、あくまで私の習慣として書いています
- ゴミ袋:自分のゴミは持ち帰るのが基本です。行動食の袋や使ったウェットティッシュを入れるのに使います
- ウェットティッシュ:これは後ほど詳しく書きます
- レインウェア:天気が良い日でも必ず入れます。雨具としてだけでなく、何かあったときの防寒着にもなるからです。「念には念を」という気持ちで持っています。使っているのはミレーのティフォン50000です
- スマホとモバイルバッテリー:モバイルバッテリーは必須アイテムです。地図アプリのYAMAPを使うので、電池切れだけは避けたいところです。モバイルバッテリーの記事にも書きましたが、いまは半固体電池のものを使っています
- 日焼け止めとキャップ:標高が上がるほど紫外線は強くなるので、季節を問わず使っています
小物は、ジップロックに分けてザックに入れています。ヘッドライトとモバイルバッテリーは小さい袋にまとめ、行動食やウェットティッシュ、救急セットは大きい袋にまとめる、という分け方です(ジップロックパッキングの記事で詳しく紹介しています)。
忘れがちなのは、サングラス
このリストを書いていて気づいたのですが、私が一番忘れやすいのはサングラスです。
忘れたからといって、困ったことはほとんどありません。樹林帯を歩いている間は、なくても問題なく歩けます。「じゃあ要らないのでは」と言われると、正直、半分はそのとおりです。
それでも持っていく理由は、雪山です。鈴鹿の竜ヶ岳に雪の季節に登ったとき、稜線に出た瞬間の照り返しがまぶしすぎて、サングラスなしでは前を見ているのもつらい状態でした。夏は「忘れても大丈夫」、雪山は「忘れたら大変」。この差を知っているので、ザックには入れるようにしています(この話はサングラスの記事に書きました)。
夏山の手袋は、やめました
逆に、最近の夏山では持っていかなくなったのが手袋です。理由は単純で、スマホで写真を撮るたびに外したり着けたりするのが面倒だからです。
登山中は、景色のいい場所でちょこちょこ写真を撮ります。そのたびに手袋を外していると、だんだん「もういいや」となってきます。夏は寒さで手がかじかむこともないので、手袋なしで歩くほうが私には合っていました。
ただ、これは夏の話です。雪山では、手袋なしで歩くことはまずありません。私は雪山用に、値段が手頃なアウトドア用のテムレスを使っています(テムレスの記事はこちら)。また、岩場や鎖場が続く山では、手を守るために手袋を着ける人もいるようです。私のやり方は「夏山の、比較的歩きやすい山なら手袋なし」という、あくまで自分の中の基準です。
手袋をしないなら、ウェットティッシュは必須
手袋をしない代わりに、ウェットティッシュは欠かせなくなりました。
山の上では、水場で手を洗えないことがほとんどです。それなのに、おにぎりやパン、行動食は素手でつかんで食べます。登山道では岩や木に触れたり、ポールを握ったりするので、手はそれなりに汚れています。食事前にウェットティッシュでさっと拭くだけで、気分はかなり変わります。
行動食を選ぶとき、私は「手が汚れにくいもの」を基準のひとつにしています。そう言いながら、結局ウェットティッシュを使っているので、基準の意味は半分くらいしかないかもしれません。
季節や山によって足すもの
ここまでが毎回の基本セットです。そこから、季節や山に合わせて足していきます。
- 夏:塩分補給のタブレットと冷却タオル。新城の明神山で熱中症になりかけてから、夏は必ず入れています(熱中症対策の記事)。虫が多い低山や沢沿いでは、虫除けスプレーも持っていきます(虫除けスプレーの記事)
- 冬:バラクラバ、テムレス、軽アイゼンやチェーンスパイク、ゲイター。ここは日帰りでも、夏とはほぼ別物の荷物になります(冬支度まとめの記事)
- 歩く距離が長い山、稜線が続く山:紙の地図。地図アプリで足りる日が多いものの、奥穂高のような山では予備として持っていきます(紙地図の記事)
結局いちばん大事なのは「自分のリスト」
人のリストを見ると、「それも要るのか」と不安になって、荷物が増えていきがちです。でも、リストを真似するより、自分が山で使わなかったもの、困ったものを少しずつ書き足していくほうが、結局は自分に合ったものになりました。
私のリストも、まだ完成していません。40代になって、前の晩のパッキングで「何か忘れている気がする」という感覚だけは、確実に増えました。サングラスを忘れかけるのも、たぶんそのせいです。
