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八ヶ岳のいちばん南にある編笠山(あみがさやま)。標高は2,524mで、その名のとおり、編み笠を伏せたようなきれいな形をした山です。私はこの山に、夏に1回、冬に2回登っています。同じ山なのに、季節でここまで顔が変わるのかと驚かされた山でもあります。
先に結論を書くと、私のおすすめは夏の観音平からの周回コースです。冬の編笠山は、装備と天気をしっかり選んでから挑む山だと思っています。
夏:観音平からの周回コースが最高でした
夏に登ったのは7月です。観音平の登山口から登り、山頂を越えて反対側に下り、ぐるっと回って戻ってくる周回コースを歩きました。同じ道を往復するのと違って、登りと下りで景色が変わるので、最後まで飽きずに歩けるのが周回コースのいいところです。

編笠山の山頂は広々としていて、ゆっくり休めます。この日は雲海の向こうに富士山が見えていて、その富士山を眺めながら、バーナーでお湯を沸かして食べたラーメンは最高でした。山頂ラーメンは私の登山の楽しみのひとつですが、景色と広さの両方がそろった山頂はなかなかありません(山頂ラーメンの記事)。
冬:富士見高原からのピストンで2回
冬は2回とも、富士見高原から登って同じ道を戻るピストンでした。2回とも同じルートなのに、足元の装備によって、登りやすさがまったく違いました。
2年前の3月:チェーンスパイクだけで、下山に大苦戦
1回目は2年前の3月です。この日の山頂付近は気温マイナス9.5度、風速16.5m/s。体感温度はマイナス26度ほどで、私が経験した中でいちばん寒い山頂でした。フードとサングラスだけでは顔がちぎれそうなくらいで、バラクラバの必要性を痛感しました。山頂標識まで、霧氷でびっしり凍りついていました。肌着の上に重ねた厚手のジオラインM.W.には助けられました。

そして、このときの足元はチェーンスパイクだけでした。登りはなんとかなったものの、下山では雪で何度も足を滑らせ、普段以上に足を使って、かなり苦労しながら下りてきました。下山したときには足がボロボロで、これがリカバリーサンダルを買うきっかけにもなりました。
去年の12月:スノースパイク10に履き替えて安心
2回目は去年の12月です。前回の反省から、チェーンスパイクに加えて、モンベルの10本爪のスノースパイク10も持っていきました。チェーンスパイクで登り始め、足が滑る場面が増えてきたところで、スノースパイク10に履き替えました。グリップが明らかに違い、前回とは比べものにならないくらい安心して歩けました。
同じルートを、装備を変えて歩いてみて分かったのは、冬の編笠山はチェーンスパイクだけでは心もとないということです。チェーンスパイクと軽アイゼンの使い分けは、チェーンスパイク・軽アイゼンの記事にまとめています。
結局、おすすめは夏の周回コース
冬の編笠山にも、凍りついた山頂標識や、雪の八ヶ岳の景色という魅力があります。ただ、強風と寒さ、足元の凍結を考えると、気軽に人にすすめられる山ではありません。冬に登るなら、軽アイゼン以上の足元と、顔まで守れる防寒具は必須だと思います。
冬山の装備を一通り揃えるなら、登山の冬支度、最初に揃えるものまとめも参考にしてみてください。
その点、夏の編笠山は、周回コースの楽しさと、広い山頂からの富士山の眺めを、肩の力を抜いて楽しめます。初めて編笠山に登るなら、まずは夏の観音平からの周回コースをおすすめします。2,500m級の山の山頂でラーメンをすする幸せは、40代の体にもちゃんとご褒美になります。
浜松から行けるほかの八ヶ岳の山は、浜松から行ける山まとめで紹介しています。
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